お酒醸造・発酵食品コース

kesyouアイコン バイオテクノロジー科 3年制 お酒醸造・発酵食品
コース

微生物を利用した
2つのもの作りを学ぶ!

お酒造りと発酵食品を学

  • バイオフェス
  • ワインづくり

Guide:1

お酒作り・醸造分析の学び

ワイン・日本酒・ビール
・リキュール・焼酎の
お酒造りが習得できる!

東京バイオは専門学校で唯一、5種類(ワイン・日本酒・ビール・リキュール・焼酎)の試験醸造免許を取得しています。だからこそ、酒造りや醸造分析ができる実習室で、在学中に実際に「お酒の醸造」ができます。

お酒造りの全てを学ぶ

お酒造りを理論で学ぶだけではなく、醸造から帳簿付けまで現場を想定した技術・知識を習得します。

  • 醸造
  • 分析
  • 帳簿記載

日本でお酒を製造できるのは酒税法で定める酒類免許取得者だけです。酒税法に沿った申告・記帳・原料・商品管理から記録を付けることの重要性を学びます。

醸造実習の様子をBLOGで見る

授業でつくるお酒とスケジュール

醸造免許を活かし、多くの醸造を行う学びです。

※原料の調達状況や授業スケジュールによって、前後する場合もあります。

2年生

  • 6~7月

    ※選択制

  • 9〜10月
  • 10〜11月
  • 11〜12月
  • 1〜2月

    ※選択制

実験工程紹介

醸造実習

ワイン・日本酒・ビール・焼酎の醸造方法を学びます。ここではワイン醸造実習の工程を紹介しています。

  1. 実験道具1 step1

    これは赤ワインの原料となるカベルネという品種のブドウです

  2. 実験道具2 step2

    ブドウの果汁に酵母を加え、温度や糖度を厳重に管理・調整しながら発酵を進めていきます

  3. 実験道具3 step3

    発酵完了後、酸化防止剤を加え、規格基準に適したものであるか専門機器を使用し分析します

  4. 実験道具4 step4

    分析が終わったら専用のボトルに移し替えて完成です。
    できあがったワインはさらに熟成させていきます

 

その他の実験

醸造実習(日本酒)/醸造実習(ワイン)/
醸造実習(ビール)発酵食品実習/食品微生物実習/醸造分析実習

Great Teacher's

東京バイオの豪華講師陣

  • 紫綬褒章も受賞!
    日本のワイン界を代表する
    研究者

    戸塚 先生

    農学博士、技術士(農学部門・農芸化学)、エノログ。日本人で初めて日本ブドウ・ワイン学会功績賞を受賞。ワイン醸造に関する研究、業界貢献により受賞多数。

  • 受賞歴多数の現役杜氏!

    東京バイオ出身 星野 先生

    東京バイオ卒業後、多数の受賞歴を誇る土田酒造株式会社に勤務し、杜氏として酒造りに従事。東京バイオでは醸造実習を担当。一級酒造技能士。

  • 日本を代表する
    ビールメーカーにて
    研究開発を担当

    藤野 先生

    京都大学大学院を卒業後、大手ビールメーカーにて研究開発・製造管理・品質管理など幅広い業務に長年、従事。東京バイオではビール醸造学を担当。

  • フランス開催のコンクールで
    最高賞を受賞

    柳田 先生

    宮崎県都城市の焼酎蔵、柳田酒造五代目。「究極のものづくりは酒造り」の想いのもと、こだわり抜いた素材で焼酎造りを行っている。

Guide:2

発酵食品の学び

様々な微生物による発酵の仕組みを
実習を通して学べる!

パンやチーズなどの発酵食品を実際に製造する「発酵食品実習」を通して、酵母や乳酸菌、麹菌など食品に利用される微生物の性質を学びます。また安心・安全な製品を開発、製造するための衛生管理や品質管理手法も習得します。

発酵食品を実際に作って
微生物を知る!

微生物による発酵の仕組みを学ぶため、パンやチーズなどを実際に作って学ぶ「発酵食品実習」を行います。

発酵食品に使われる微生物の例

  • 乳酸菌

    ヨーグルト/チーズ/漬物

  • 麹菌

    みそ/しょうゆ/かつお節

  • 枯草菌

    納豆

  • 酢酸菌

    お酢/ナタデココ

微生物を利用した食品作りを学ぶ

パンの製造を通して、小麦粉の性質とパン酵母について学びます。

  1. 1.混捏

    小麦粉に水を加えてよくこね、パンの膨らみに重要なグルテンをつくる

  2. 2.発酵

    イースト菌(サッカロマイセス・セレビシエ)に最適な温度・湿度で発酵を行う

  3. 3.焼成

    焼き上げ完成
    卵黄を塗ることで表面に照りが出る

 

食品に関わる微生物の性質を学ぶ

  • 食品に関する微生物の取扱い、抗菌試験の実施法などを学びます。

目指す資格

酸素欠乏・硫化水素危険作業主任者技能講習 酸素欠乏・硫化水素中毒に陥る危険性のある場所の作業において、正しく指揮・監督を行うための資格です。
食品衛生責任者 施設において食中毒や食品衛生法違反を起こさないように、食品衛生上の管理運営を行う。食品を扱う営業を行う場合、営業許可を受ける施設ごとに1名以上、食品衛生責任者を置かなければならないため、食品の製造や販売を行う企業で活かされます。
中級バイオ技術者
認定試験
バイオの研究や仕事に従事するために必要な知識と技術を持っていることを認定する資格です。
毒物劇物取扱責任者 毒物や劇物を取り扱う際の責任者として認められる国家資格です。
小規模ボイラー
取扱作業者
小型のボイラーの操作・異常時の処置などの作業を取り扱う技術者。食品工場では加熱が必須のため、活かされます。
知的財産管理
技能検定3級
知的財産について初歩的な管理能力があると認める国家資格です。
特定化学物質及び
四アルキル鉛等
作業主任者
特定の化学物質を使用する際に汚染などで労働者に健康被害が出ないよう管理する国家資格です。
有機溶剤作業主任者 有機溶剤の取扱作業を行う場合の指揮・監督などを行う国家資格です。
危険物取扱者乙種
第4類
ガソリンなどの引火性や爆発性のある危険物を安全に管理する担当者になれる国家資格です。
品質管理
検定4級
品質管理に関わる知識・技術を証明する資格です。
フードアナリスト
4級
食のトレンドからテイスティングまで、幅広く多角的な知識を有することを証明する資格です。
コミュニケーション
スキルアップ検定
コミュニケーションスキルを個人の資質としてではなく、技術として捉え高める検定です。

専門学校で唯一!
資格認定に見合う科目単位を充足しています!

エノログ(ワイン醸造技術管理士)
認定も目指せます

エノログとは、ヨーロッパにおいては薬剤師などと同様の国家資格として認められている資格です。日本にはエノログに相当する国家資格がないため、一般社団法人葡萄酒技研会エノログ部会で、海外においてエノログの国家資格を取得した者、又は、国際エノログ連盟の規定に基づき、工業高等専門学校、大学、大学院でワイン醸造に関連する科学及び技術の知識を修得し、3年以上の実務経験を持つ一般社団法人葡萄酒技術研究会会員で、エノログ部会長によりエノログとしての資質を満たし適格であると認められた者をワイン醸造技術管理士(エノログ)として認定しております。 (一般社団法人葡萄酒技術研究会のHPより抜粋)

メインカリキュラム

醸造学 酒・味噌・醤油などの原料や製造・歴史について学びます。
醸造原料 お酒造りを行う上で原料の特性や製品への表示義務等を学びます。
醸造実習 実際に醸造を行い、お酒造りに必要な技術を習得します。
醸造分析実習 醸造に必要な分析項目を理解し、分析法を習得します。
発酵科学 発酵における微生物の代謝と物質の変化を学びます。
発酵食品実習 微生物叢の変化を発酵食品の製造・分析を通して、食品の微生物培養法を学びます。
ワイン学講座 ワインの歴史から赤ワイン・白ワイン・発泡ワイン(シャンパン製法)の基本的な製造法を学びます。
酒税法 酒税法に沿った申告・記帳・原料・商品管理から記録を付けることの重要性を学びます。

時間割

  • 時間割は例です。変更する場合があります。
1時限目
09:20~10:50
発酵食品学 発酵食品
実習
就職対策講座 醸造実習
(ワイン)
醸造分析
実習
2時限目
11:00~12:30
醸造学 PCデータ処理と
プレゼンテーション
昼休み
3時限目
13:20~14:50
発酵科学 発酵食品
実習
自由選択科目(選択せず休みにする
こともできる)
醸造実習
(ワイン)
醸造分析
実習
4時限目
15:00~16:30
醸造原料

自由選択科目と3年制コースの特徴はこちら自由選択科目

Guide:3

働く場所・目指す職種

  • 働く場所(醸造)

    • ワイナリー
    • 酒蔵
    • ビールメーカー
    • ウイスキー蒸留所
    • 調味料メーカー
    • 乳業メーカー 他
  • 働く場所(発酵食品)

    • 微生物関連研究施設
    • 調味料メーカー
    • 乳業メーカー
    • 食品素材メーカー 他

目指す職種

醸造技術職 醸造所や酒造などで、お酒造りや味噌、しょうゆ造りに直接携わります。
発酵食品技術職 企業内で、微生物や酵素を使った発酵工程をチェックし、コントロールします。
品質管理職 品質を一定に保つために各生産工程で分析検査をするなど、商品を品質面から維持・管理します。
醸造製造職 お酒の製造に携わる職。原料から仕込み、瓶詰めまでの工程を行う仕事です。

その他の職種…微生物研究技術職/製品分析技術者

Guide:4

産学協同研究

企業と協力して在学中に商品開発に携わる
「産学協同研究」

産学協同研究とは企業と連携してひとつの研究を進める実習です。
学生が考えた商品が実際に商品化されたり、特許申請された実績もあります。

  • 自分のアイディアが商品に!
  • 興味のあるテーマを選べる!
  • 連携先が就職先になることも!

東京産の原料だけで清酒をつくる!

江戸にゆかりのある清酒酵母選びと実現に向けて

【連携先】株式会社若松 東京港醸造

フランスワインにおける地元産の原材料にこだわる「テロワール(Terroir)」という考え方。伝説だった「江戸酵母」を復活させた上で東京産のお米、東京都の水道水を使った日本酒「江戸開城」を開発した東京港醸造にとっても共通するコンセプトです。今後の新商品開発のヒントとして「現代の東京の酵母」を求めて産学協同プロジェクトに参画。3年の歳月を経て、いよいよ東京産の原材料だけでつくった清酒の商品化が実現しました。

商品化までの道のり

  • 依 頼

    江戸にまつわる現代の原料だけで清酒をつくるために東京都内で酵母菌の採取を依頼

  • 提 案

    都内各所で250種類もの酵母のサンプルを採取。さらに同定検査やキラー性試験を行った上で厳選された優秀な株8種類を提案

  • 商品化

    在学生が蜂から採取した活性力の高い酵母が本採用。杜氏の指導のもと、麹室で種切りも経験。3年越しのプロジェクトが念願の商品化へ

醸造業界を目指す方へ

東京港醸造株式会社
代表取締役杜氏
寺澤 善実さん

伝統を積み重ねつつ日々楽しくなる
日本酒の世界へ

日本の国花といえば「桜」ですが国菌は「麹菌」で国酒は「日本酒」なのをご存知ですか。日本酒は無形文化遺産への登録も期待されています。杜氏は日本や世界を舞台に活躍できる仕事。伝統を積み重ねた上でも発見があり日々楽しくなるのが日本酒の世界なのでぜひ長く続けてください。

株式会社若松
代表取締役
齊藤 俊一さん

私たちのような一企業だけでは短期間で2 50種類もの酵母を採取することはとてもできませんし、商品化できる確率は1/1,000といわれる世界なので素晴らしい成果です。業界でも有名な講師陣のご指導にも安心感がありました。

  • 会社情報 株式会社若松

    [東京港醸造]
    〒108-0014 東京都港区芝4-7-10

東京都心に100年の時を経て蘇った酒蔵「東京港醸造」では東京の水道水を利用し都会ならではの酒「江戸開城」を醸造しています。麹製造からお酒が完成するまでの全工程を4階建てのビルの中で行っています。

そのほか過去実績はこちらから
産学協同研究について

Guide:5

卒業生インタビュー

RePuBrew合同会社
代表

卒業生Hさん

クラフトビ ールを通じて発酵学で
革新を起こし続ける。

インタビューを読む

発酵学を駆使した革新的なビールが造れる会社を見据えて、シェフになった高校の同級生と設立したビール工場。僕は経営やクラフトビールの製造、販売すべてに責任を負う立場です。代表者として特に大変なのは、やはり経営資源(人、物、金)の調達ですが、お客様の喜ぶ反応が見える歓びを支えに頑張っています。安心、安全なものを提供するという基礎を守りながら醸造・経営スキルを磨いて、将来は世界でもおいしいと評価される発酵飲料を造ります。

あやる醸造
代表

卒業生Wさん

祖母の伝統・生麦麹味噌を守り、
新たな消費者へと伝える。

インタビューを読む

一般企業に就職する道もありましたが、祖母の生麦麹味噌への想いが強く、自分で仕事を始めてしまおうと決めて、あやる醸造を設立しました。うちで作る生麦麹味噌は、大豆を蒸す作業、すり潰す作業などすべてを手作業で行っています。麹を作る際の温度、湿度管理をはじめとして、東京バイオの実習で学んだことがそのまま活かせています。多くの企業さんとは違って手作業のため、限定量でしか生産できませんが、購入して頂いたお客様からの「また食べたい」「販売を楽しみにしています」のお言葉で、味噌屋さんを始めて良かったなと感じています。

東京港醸造

卒業生Oさん

いずれは、自分の醸造所を持ちたい。

Guide:6

在校生インタビュー

小学生の頃から抱く
ワイン醸造家になる夢を叶えるために

Profile Gさん

小学校で“職業を調べる”という授業があり、たまたまワイン醸造家の方の特集をテレビで観たことがきっかけで、醸造に興味を持つようになりました。そこから将来的には自分のワイナリーを持ちたいと思うようになり、高校は農業系へと進学して果樹の栽培を勉強。東京バイオで醸造が学べることを高校入学時には知っていたので、迷うことなく入学を決めました。ビールやワインの醸造が体験できるなど、より現場に近い環境で学べるところが、この学校の魅力だと思います。

注目コンテンツ

  • 東京バイオの学びの特徴