iPS細胞、ヒト幹細胞など
細胞培養技術を習得できる

  • 4年制

再生医療コース

今や細胞培養技術は
医療・美容業界ではなくてはならない技術に

すべての生物は細胞から構成されていますが、この細胞を体外に取り出して、人工的に作り出した環境のなかで増殖、維持する(=培養する)方法を細胞培養と呼びます。
iPS細胞の移植で失った臓器や組織の再生、がん治療での実用化、さらに肌への応用によるシミやたるみの改善など美容医療の分野でも利用されている技術です。

再生医療コース

Guide:1

再生医療コースの学び

学びのポイント

最先端の研究分野で役立つ細胞培養技術の
確かな技術・知識を習得するカリキュラム

  • 応用細胞培養実習I・II

    細胞株の適切な培養方法、保存方法などの動物細胞培養技術を習得する。

  • 動物細胞工学実習I

    動物由来の培養細胞へ遺伝子を導入し、遺伝子組換え細胞を作成する方法などを学ぶ。

Whatʼs 細胞培養技術?

今や細胞培養技術は医療・美容業界では
なくてはならない技術に。

すべての生物は細胞から構成されていますが、この細胞を体外に取り出して、人工的に作り出した環境のなかで増殖、維持する(=培養する)方法を細胞培養と呼びます。
iPS細胞の移植で失った臓器や組織を再生したり、肌への応用でシミやたるみの改善など美容医療の分野でも利用されている技術です。

メインカリキュラム
応用細胞培養実習I・II 無菌操作、細胞の取り扱いから、細胞培養の基本を理解し、動物細胞培養技術を習得する。
応用細胞培養実習III 細胞培養におけるコンタミネーションの確認方法や対処法を習得する。
動物細胞工学実習I 動物培養細胞に外来遺伝子を導入する手法などを習得する。
応用細胞工学実習 動物細胞への外来遺伝子導入、分化誘導法を学ぶ。
細胞培養概論 動物細胞の持つ特徴に合わせた培養法を学ぶ。iPS細胞、ES細胞などの株の確立法など最新の細胞培養技術も学ぶ。
動物生理学 動物(ヒトを中心とする)の生理機能のうち循環器、呼吸器、消化・吸収、生殖機能、腎臓の働き、消化・吸収について学び、生理学的基礎知識を習得する。また生命維持や種の保存のために営まれている動物の通常状態(生理的状態)体内活動を理解する。
組織学 上皮組織や筋組織、骨組織など、再生医療分野で必須となる動物の組織構造を学び、人体の微細な細胞構造を観察、考察する知識を身に付ける。また、頭微鏡での観察方法やさまざまな染色法についても触れ、学ぶ。
免疫学 細胞および分子レベルの免疫機構を学ぶ。

時間割

必修座学 必修実習 選択座学 選択実習 専攻科目

1時限目
09:20~10:50
分子生物学 応用細胞
培養実習
動物細胞
工学実習I
実験
動物学
自由時間
2時限目
11:00~12:30
中級バイオ
対策
昼休み
3時限目
13:20~14:50
生体高分子
化学
応用細胞
培養実習
動物細胞
工学実習I
実験
動物学
プログラミング
基礎
4時限目
15:00~16:30
科学英語
  • 時間割は例です。変更する場合があります。

4年生コースのカリキュラムの特徴はこちら+αで学べる「科目選択」カリキュラムと2つの専攻

目指す資格

上級
バイオ技術者
認定試験
バイオの研究や仕事に従事するために必要な知識と技術を持っていることを認定する資格です。
毒物劇物取扱
責任者
毒物や劇物を取り扱う際の責任者として認められる国家資格です。
有機溶剤作業
主任者
有機溶剤の取扱作業を行う場合の指揮・監督などを行う国家資格です。
特定化学物質及び
四アルキル鉛等
作業主任者
特定の化学物質を使用する際に汚染などで労働者に健康被害が出ないよう管理する国家資格です。
知的財産管理
技能検定3級
知的財産について初歩的な管理能力があると認める国家資格です。
危険物取扱者乙種
第4類
ガソリンなどの引火性や爆発性のある危険物を安全に管理する担当者になれる国家資格です。
ITパスポート AI、ビッグデータなどの新しい技術などの新しい手法の概要、ITの知識など幅広い分野の総合的知識を問う資格。
統計検定3級 統計学に関する知識・技能の検定。データを客観的に判断し、科学的に問題を解決する能力を評価しています。
品質管理検定3級 製品からサービスに至るまでの品質管理に関して、問題解決や管理・改善の知識と能力を評価することを目的とした検定です。

遺伝子や医療・医薬品の本格的実験を体験できる
オープンキャンパス

  • 体験授業

Guide:2

働く場所・目指す職種

働く場所

    • 国立研究機関
    • 大学および大学内研究施設
    • 遺伝子解析受託機関
    • 細胞培養施設
    • 医療・医薬品メーカー
    • 医薬品開発業務受託機関
    • 高度医療機関 他

目指す職種

再生医療・細胞治療
・免疫治療に関わる
細胞培養技術者
iPS細胞、ヒト幹細胞などを取り扱い細胞培養技術を活かして、再生医療に関わる研究開発を行う。
システム技術開発者 応用バイオテクノロジー分野において工学的技術・知識を生かして、生産システム開発などを行う「技術開発職」
研究者 専門の研究分野に関して研究テーマを設定、予算管理も含めて研究を進める。

Guide:3

長期インターンシップ

東京バイオでは、大学や研究所など様々な機関と
連携し、最長1年6か月という「長期インターンシップ」を行っています。
最新の設備で、最先端の研究に関わり、さらなる技術を磨くことができます。

Guide:4

卒業生インタビュー

実験を仕事にした卒業生インタビュー!

CPC株式会社

卒業生Mさん

専生医療の最前線で患者様のQOL向上に貢献

インタビューを読む

再生医療に用いられる幹細胞の培養を行う特定細胞加工物等製造施設で、細胞培養業務を行っています。患者様によって細胞の状態が異なり、必ずしもマニュアル通りにいかないのが、この仕事の難しさでありやりがいです。想定通りに培養が成功できた時には、大きな達成感を感じます。東京バイオでの思い出は、なんといっても卒業研究。皮膚の熱傷などに使われる細胞シート作製の効率化に関わる研究で、学校で学ぶ内容よりも少し高いレベルのテーマを選びました。講師の先生やインターンシップ先の社員の皆さんのサポートもあり、プレゼンテーションでも良い評価をいただくことができ、大きな自信になりました。

Minaris Regenerative Medicine 株式会社

卒業生Sさん

再生医療でドナー不足や
がんの根治治療に取り組む

インタビューを読む

進行の早い小児がんのドキュメンタリー番組を観たことをきっかけに「遺伝子分野から病気の予防はできないのか」と思うようになり、遺伝子工学に携わりたいと、東京バイオへの進学を決めました。しかし、インターンシップの現場で、ドナー不足により患者さんが何年も臓器移植を待っているという現状を知り、再生医療分野へと方向転換。現在は再生医療製品の開発・生産を受託している企業で、製品サンプルの品質チェックを行っています。検査機器の取り扱いを東京バイオで学んでいたため、この業務の担当になりました。今後は様々な機器を扱えるエキスパートになり、がんなどの病気の根治を待ち望んでいる患者さんの役に立ちたいと考えています。

就職実績

  • 医療現場のニーズを見つめながら、製品開発を行う企業

    ニプロ株式会社

    主な事業は「医療機器事業」「医薬事業」「ファーマパッケージング事業」。人工臓器、循環器、検査・診断薬、注射・輸液、医療用医薬品、ファーマパッケージング(医薬用包装材料)などの幅広い分野で、業界のニーズに応える製品・技術を提供しています。

  • 再生医療用細胞等の治験薬製造から医薬品の
    量産製造まで行う企業

    Minaris Regenerative Medicine 株式会社

    再生医療等製品に特化した世界有数の医薬品製造受託機関。製法開発および治験薬、商用製造を通して、ノウハウや技術を提供しています。

  • ロート製薬株式会社のグループ企業。
    医薬品等の開発製造受託メーカー

    クオリテックファーマー株式会社

  • 農業と食品産業の発展のため幅広い分野で
    研究開発を行う機関

    国立研究開発法人
    農業・食品産業技術総合研究機構

Guide:5

在校生インタビュー

細胞培養の技術で「一流」をめざす!

Profile Iさん

アトピー肌に悩んでいた高校時代に「再生医療」の存在を知りました。私と同じように肌に悩みを抱えている人の助けになりたいと思い、東京バイオに入学しました。1年生の時は再生医療をはじめ、植物や薬品、遺伝子などの分野にも幅広く触れ、土台となる知識をしっかり固めることができました。2年生からはコースが分かれ、本格的に実習がスタート。正直なところ座学はちょっと苦手だけど、授業で分からないことがあっても先生方は気軽に質問を答えてくれますし、知識が豊富なクラスメイトに教えてもらったりしています。今、夢中になっているのは細胞培養。実習で使う細胞の培養も、学生に任されています。細胞は命のサイクルが短いため、約1週間かけてシャーレに培地(栄養)を継ぎ足しながら育てます。順調に育った細胞を見ると、愛おしさを感じるほど。この技術をさらに究めて、将来は細胞培養そのものを仕事にしたいと考えています。細胞培養というかたちで再生医療に携わり、多くの人の健康に貢献するのが目標です。

pickupがん治療や美容分野でも!実用化される再生医療

美容医療における再生医療(線維芽細胞療法)

患者さん自身の細胞を体外で培養し、病気や怪我の治療に役立てる治療法を再生医療(細胞治療)と呼びます。新しい治療法の一つとして世界中で研究が行われており、すでに大学病院や医療機関などの臨床現場おいて利用が始まっている治療法です。最近では、副作用がほとんどないがん治療として、自身の免疫細胞を増やす「免疫細胞療法」や肌再生を促し、しわ・たるみなどの改善に繋がる「線維芽細胞療法」も再生医療の一つとして実用化されています。

Guide:6

大学院進学も可能

4年制コースは卒業時に
「高度専門士」の称号が付与され
大学院の受験資格が得られます!

  • 新専攻:大学院進学専攻

その他の4年制コース

注目コンテンツ

  • 東京バイオの学びの特徴