【ワイン醸造プログラム】収穫のタイミングとは?そして、日本でワインを造ること。
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こんにちは。
「醸造家に学ぶワイン講座」の講師を担当します増子です。
今回は、収穫のタイミングとは?
そして、日本でワインを造ることについて書いていきたいと思います。
高品質のワインを醸造するためには、
ぶどうのポテンシャルアルコール(潜在アルコール)が、
10%以上、15−16%以下になるように熟していなければなりません。
アルコール度数が低すぎるワインは、酸が多く、糖分が足りず、
フレーバー、アロマが未発達になることも多いです。
逆に、成熟しすぎたぶどうは、酸が不足し、
バランスの取れたドライのワインを造るには、糖分が多すぎたりします。
しかし、糖度とフレーバーの熟度は、必ずしも一致しないことを
理解しておくことが重要です。
赤ワインは、フレーバー、酸、タンニンのバランスが取れている時が
収穫のタイミングです。
ここまでは、よく本に書いてあることです。
地中海性気候など、ワイン栽培における最良の気候条件を伴っていない日本の場合、
この公式の成立が簡単なことではないことは、現場に入ってすぐに気づきました。
それではどうやってワインを造っていくの?
そんなことばかり考えてここまできたような気がします。
そこにこの温暖化です。
来ることはわかっていながらも、ドラスティックなことは何もできない自分たちのもどかしさ、
そして現場にいる私たちが、年々、肌で感じる温暖化の加速。
問題は多岐に渡りすぎて何から手をつければいいかわからないことだらけです。
でも、ここ(日本)でワインを造っていく。模索し続ける。
そんな思いを込めて立ち上げたのが、講師を勤める父と一緒に、供した、
私たちのワイナリー(Cfa Backyard Winery)です。
平坦ではない日々。
辛いことのほうが多いけど、険しい山は登りがいがあります。
登っているのか不安になることばかりだけど。笑
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