【バイオ豆知識】自由研究にオススメ!光るスライムの実験を紹介します!/学生ブログ

投稿日:

こんにちは!
バイオテクノロジー科4年制
(バイオ医薬品コース希望)のEです!

 

 

 

今回は暗闇で光る⁈
スライムを作っていこう
と思います!

 

皆さんはスライムを作ったことはありますか?
2018年くらいに世間で流行っていた様な思い出がありますが、
スライムは不思議な触り心地をしていて、
なんだか癖になりますよね!

しかもそれが暗闇で光るなんて
中々見たことないと思います…

それをお家で簡単に作れますので、
一緒に作り方を見ていきましょう!

 

 

「暗闇で光る⁈スライム」
の実験方法

 

まずは材料を紹介していきます。
必要な試薬は、
ホウ砂※①
洗濯のり
蓄光パウダー※②
ぬるま湯

があれば作れます!

ホウ砂※①と洗濯のりは薬局などで買えます。
蓄光パウダー※②は雑貨店やネットなどで探してみてください。

 

 

必要な材料は、
ビーカー,ガラス棒,LEDライト
です。

※お家で作る場合はプラスチック2つと割りばしで代用しましょう!

 

 

 

早速、作り方の説明です!

 


①ビーカーの中に
 ぬるま湯を100 mLと
 ホウ砂 10 gを入れます。

ホウ砂は飽和という現象により、
完全には溶けないのである程度混ぜます。

 

 

②次に、別のビーカーに水50 mLと
 蓄光パウダーを3 g入れてよくかき混ぜます。
 そうしたらそこに洗濯のりを50 mL入れて
 よくかき混ぜます。

 

 

 

③2つの試料が出来たら、
 ②に①を少しずつ入れていき、
 よくかき混ぜます。

 

 

この時に全量を入れてしまうと、
とても硬いスライムが出来てしまうので
ほどほどに…

(ちなみに僕は結構な量をいれてしまい、
 結構硬くなってしまいました笑)

 

スライムが完成したら、
LEDライトで光を集めましょう!

 

 

 

実際に光っているところは
東京バイオ公式のTikTokや
Instagramを見てくださいね。

動画の内容は東京バイオのTikTokから!
↓動画はこちらから↓

 

 

 

「暗闇で光る⁈スライム」
の原理

それでは原理説明ですが、
どうして溶液だったものを混ぜると
固体になるのか知っていますか?

 

固まる原理は
※①ホウ砂と洗濯のりに
含まれるPVAという成分が、
化学反応を起こすことで
スライムは固まりますが、
今回は更に深堀しましょう!

 

ここで使うキーワードは「コロイド」です。
コロイドと言うものは、
沈殿を生じない程度の大きさの微粒子が
液体中に分散した状態の事を言います。
スライムは液体に高分子が分散したコロイドです。
コロイドはこのような形をしています。

 

上の長い方が疎水性(水となじみにくい性質)で、
下の丸い方が親水性(水となじみやすい性質)
になっています。
このコロイドが液体の中にいっぱい入っていて、
結合していくとスライムのような固体になります。

 

コロイドは他にもデンプンやタンパク質にも含まれています!

 

 

なぜ、スライムが光るのか?

次に光る原理ですが、
今回使った※②蓄光パウダーには
明るい時に受けた光を蓄えて、蓄えた光を、
時間を掛けて放出する性質があります。

このパウダーをスライムに混ぜると、
溶液の中に分散してLEDライトを当てると、
光って見えるという原理です。

 

いかがでしたか?
今回の実験はお家でも簡単に出来るので、
是非やってみてください!

東京バイオのオープンキャンパスでも
ミニ実験出来るので、
是非、お越しください!

 

本文に出てきた色んな用語について

※①ホウ砂→四ホウ酸ナトリウム。セッケンに加えたり、食物の防腐剤として用いられている。
※②蓄光パウダー→太陽やUV(紫外線)などの光エネルギーを吸収し蓄え、暗い所で明るく発光する蓄光顔料。

 

Eくんの過去のブログはこちらから↓

実験ができる体験実習開催中

東京バイオでは、毎週末実験ができる体験実習を行っています。
また、週末忙しいい方のために平日説明会も開催中。
是非お越しください!