【バイオ豆知識】 本格化学実験(ケミカルガーデン)を紹介/学生ブログ

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こんにちは!
バイオテクノロジー科 4年制
(バイオ医薬品コース希望)のEです!

 

今回は、溶液の中で花が咲いている様に
見える面白い実験をご紹介いたします!

「面白い実験って言っているけど、本当に面白いの?」
と言われるとなかなか難しいですが・・・

今回行う実験は下に落ちていった試薬が、
上に伸びていく様子を一緒に見ていただくと、
いいかもしれません! 

それでは早速行きましょう!

 

 

「ケミカルガーデン」の実験方法

まずは材料を紹介します。
ケイ酸ナトリウム※①
金属塩(塩化コバルト、塩化第一鉄、塩化マンガン)※②
を使っていきます。

ケイ酸ナトリウムとは何かといわれると、
ケイ素が多く含まれている水溶液
水あめのようにとても伸びる性質があります。

作り方としては、
ビーカー内にケイ酸ナトリウムを入れ、
蒸留水で希釈していきます。

 

ケイ酸ナトリウムは粘度が高く、
混ぜるのが大変なため、
マグネチックスターラー※③
呼ばれる磁力で混ぜてくれる機器
を使って混ぜていきます。

ケイ酸ナトリウムと水が混ざったものを
「水ガラス」と呼びます。

 

試験管に水ガラスを半分くらい
入れたら金属塩を入れます!

観察をしてみるとどうでしょうか‼

 

 

 

 

徐々にですが上に伸びてきました。
しかしこれだけでは終わりません‼

さらに大きめな試験管に水ガラスを入れて、
金属塩をまとめて入れます。

そうするとどうでしょう!

 

 

 

おお…!とても幻想的に見えて
美しさがアップしましたね!

 

アニメなどで出てくる洞窟の奥に、
こっそりと生えていそうな雰囲気が
しみじみと出ているようにみえますね。

 

実際に実験をしている様子や
上に伸びていく様子が気になる方は、
東京バイオ公式のTikTokやInstagramを見てくださいね。

動画の内容は東京バイオのTikTokから!
↓動画はこちらから↓

 

 

ケミカルガーデンの原理について

それでは原理説明ですが、
水ガラスの中に金属塩を入れると、
金属塩の周りに膜ができます。

その膜の中に水が浸透していくと
膜が耐えきれなくなって破れます。

破れたことで、
膜の中の溶液が飛び出して、
再び膜を作ります。

そうすることで段々と上に伸びて、
写真のように見えます。

 

いかがでしたか?

 

 

今回の実験は自由研究にもってこい
のオススメ実験です。

ただ、この実験を行う時は試薬の取り扱いに
十分に注意をして行ってくださいね!

東京バイオのオープンキャンパスでも本格実験から
簡単な実験が体験できるので、
是非。お越しください!

 

 

 

本文に出てきた色んな用語について

※①石英と炭酸ナトリウムの混合物で溶融させ、水に溶解させたもの。
※②酸の水素原子を金属イオンと置換した化合物
※③磁力を利用して液体を攪拌する装置

 

 

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