【お酒の豆知識】ワイン醸造について/学生ブログ

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バイオテクノロジー科3年制1年
(醸造発酵コース希望)のSです!

皆さま年末年始はいかがお過ごしだったでしょうか?

帰省してお家でまったりしたり、
中には年末も働いていた方もいると思います。

 

僕は高校の友達やバイト先の人たちと
年末を過ごしていました!!

 

 

 

前回の僕のブログでは、
ビールについて書かせていただきました。

 

今回のブログでもお酒について、
ビールと同じ醸造酒である
ワインについて書かせていただきます!

 

 

 

ワインは葡萄と
微生物の働きで造られる

例えば、赤ワインの昔ながらの醸造方法として、
収穫した葡萄の果汁、果皮、果肉、種子を
全て木桶やタンクに入れます。

そのあと酵母の働きで葡萄を発酵をさせます。

 

果皮や種子など果汁以外を取り除き、樽で熟成させて完成となります。

 

 

製造工程を簡単にまとめると、
葡萄の果汁を発酵させるだけと
とてもシンプルなものだと分かります。

 

ではここから葡萄の品種と発酵についてお話ししたいと思います。

 

 

 

ワイン葡萄について

葡萄は世界中で栽培されていて
様々な品種があります。その数はなんと1万種以上!

 

その中でワイン用で栽培されている葡萄は
300種以上と言われていています。

 

食用のものと比べると皮が厚くなっているのですが、
これによりワインの色素や香りが
強調される重要な要素となるそうです。

フランスのワインでよく使われるカベルネ・ソーヴィニヨンであれば、
皮が厚いためワインにした時の色が濃くタンニンが豊富になります。

またロマネ・コンティというワインなどで
使われるピノ・ノワールという葡萄では、
皮が薄く早熟で病気に弱いけれど、
イチゴやチェリーのような香りがして
酸味と苦みのバランスが良いなどの特徴があります。

 

他にも白ワイン用のシャドルネなど、
様々な品種が世界各地でワイン造りのために作られています。

 

 

 

ワインのアルコール発酵と酵母

アルコール発酵とは糖を分解し、
アルコールと二酸化炭素を得られる発酵のことです。

お酒づくりには欠かせないこの工程。

 

ワインの場合、
微生物である酵母が
葡萄に含まれる糖分を分解してアルコールを得ています。

 

ワイン造りで使われる酵母は
「野生酵母」「培養酵母」の2種類があります。
※野生酵母とは葡萄の皮に付着していた酵母のことです。

ワイン造りの原点とされていて、
収穫した葡萄を放置しておくだけでも自然とワインが出来上がります。
自然酵母のワインは目的の酵母以外も
存在するため造るのは難しくなる分、
より複雑な味わいになるそうです。

 

もう一つの培養酵母は酵母メーカーなどで
必要な酵母が培養で増やされたものになります。

こちらの方が発酵力が高く、
ワインの味や質が安定したものを造ることができます。

 

 

・ワインのもう一つの発酵について

ワイン造りではアルコール発酵の後にもう1段階別の発酵が行われます。
それが乳酸発酵(マロラクティック発酵)です。
この発酵では乳酸菌が活躍します。

アルコール発酵が終わった後のワインではリンゴ酸が多く含まれています。
このリンゴ酸は鋭い酸っぱさがあり、また微生物たちにとって食べやすい酸となります。
乳酸菌の働きでリンゴ酸を乳酸に変えることにより、穏やかな酸味になります。

また乳酸に変わることにより、他の微生物や雑菌が生えにくくなります。

さらにこの発酵の過程で香味も生成されるためワインをより豊かにしてくれます。

 

 

今回のお話はここまでとなります。
ワイン造りでも酵母大活躍ですね

 

製造工程の様々なところで微生物による化学反応が起きて、
ワインの香りを豊かにしたり、
美味しくしていると思うと
微生物の力って凄いし面白いなって思います!

 

 

葡萄の品種だけではワインは語りきれないほど奥が深いですね…
これからもいろんなお酒について調べていこうと思いました。

 

 

それでは今回この辺で失礼します。
最後までお読みいただきありがとうございました!

 

 

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