KAFFE BUENO 社の製品を用いたヘアケア製品の処方開発

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本研究の目的は、樋口商会様との産学連携として KAFFEBUENO 社の製品を利用したヘアケア製品の処方を提案することである。さらに、コーヒーを単なるカフェイン飲料としてではなく、持続可能な資源とし持続不可能な原材料の代替原料へと位置付けることに貢献する。コーヒーの副産物のアップサイクルに取り組む KAFFEBUENO 社がコーヒー残渣から抽出した原料である KAFFOIL、KAFFOIL-R、KLEANSTANT を用いる。

KAFFOIL、KAFFOIL-R は、油性成分で枝毛補修作用、髪のツヤ向上作用がありアルガンオイルの代替原料としての期待ができるとされる。KLEANSTANT は、KAFFOIL にカリセ
ッケン素地を加えた陰イオン界面活性剤である。できるだけシンプルな処方で、官能評価と改良を繰り返し製品を考案する。

 

KLEANSTANT は、分析実験の結果より泡の持続性が高いが起泡力は高くなく、洗浄力は他の陰イオン界面活性剤と大差がないことが分かった。また、乳化実験の結果に
より HLB は 10 程度であることが分かった。KAFFOIL、KAFFOIL-R は、毛髪への染色は起こらないことが分かった。このことから、起泡補助剤として両性界面活性剤を加え石け
んシャンプーを作製した。酸性リンスには KAFFOIL を用いて作製し、枝毛補修作用、ツヤ向上作用のある KAFFOIL によって石けんシャンプーと共に使用すると毛髪にツヤの付
与と高いまとまり、柔らかさを与えることができた。ヘアオイルは、椿油を基材としKAFFOIL-R を入れることでより高いコンディショニング効果を長時間与えることができ
た。ヘアマスクは、KAFFOIL をリンスより多く配合しさらに高いツヤ向上作用を得ることに加え、シリコーンの代用として Sensol 100、コンディショニング剤として zoryalys を配
合し毛髪の保護、髪のまとまり、柔らかさを与えることができた。以上より、コーヒー原料を使用したシンプルな処方の4種のヘアケア製品の考案ができたといえる。

 

 

---------- 在校生インタビュー ----------

 

廃棄される素材の新しい可能性をたくさんの実験で検証!

抽出後に廃棄されてしまうコーヒーかす由来の原料を活用した、ヘアケア商品の開発に取り組みました。 この研究は、廃棄されてしまうような持続不可能な素材を、持続可能な資源へ代替することをめざしています。
今回は原料成分を分析しながら製品開発に向けた課題を検証、シャンプーやヘアオイルなど4種類のヘアケア商品の試作を行いました。

コーヒーかす由来の原料は、匂いの調整が難しく、この香りを良さとして残すのか、抑えるのかが大きな課題になり、処方(レシピ) 開発の奥深さを実感しました。今後は官能試験など、さまざまな試験の結果を整理し、処方として成立するのかを検証していきます。

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