2024年最新版【理系進学の方必見!】実験レポートの書き方について/高校生・大学生にオススメ
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皆さん、おはこんばんにちは!
バイオ医薬品コース2年Iです♪
東京バイオの魅力の一つのも挙げられている実習ですが、
実習にはあるものが付きものなのです……。
あるものの提出期限が近付くと、焦燥しながら実習ノート
を見る人や、過去のデータを探す人等、人によって三者三様
の反応を示します。
今回はその“あるもの”……ズバリ、レポートについて
レポートとは何か、
レポートの書き方など
をブログを通して知ってもらえれば幸いです。
まずレポートとは具体的に何なのか説明しましょう。
レポートとは、実習で行った実験について得られた結果、
データから自分の考えをまとめた報告書です。
実習授業の場合は課題としてレポートの提出が求められる事が多いです。
文面だけ見るとレポートを書くのが難しそうに感じる方も多い
と思いますので、ここからは
・レポートの構成
・レポートの書き方、
・レポートを書くことのメリット
などにも触れていこうと思います。
レポートは主に目的、方法、結果、考察、結論という構成になっています。
実習によっては概論なども入ることがありますが、今回は割愛し、前項の
5つの構成部分について、実際に私が遺伝子工学の実習で書いたレポート
も参照しながら説明します。
1つ目は目的です。
目的とは、実習の内容を大まかに説明し、何をしたいのか、
どのような結果を得たいのか、なぜこの実習をしているのか
などをまとめた文章です。
東京バイオでは実習の際に配られる実習書という手順や
方法が書かれた資料に目的が書かれているので、
その目的に沿った内容を書いていきます。
例えば、大腸菌からのプラスミド抽出・精製の実験では、このように
目的を書きました。
『大腸菌が持つ、染色体とは独立して存在しているプラスミド DNA を
抽出・精製し、電気泳動でプラスミドが細胞から抽出できているかを
確認する(一部抜粋)』
2つ目は方法です。
方法とは、実習で使った試薬、器具、材料と手順について書く項目です。
レポートは再現性(その実験をやっていない人が同じような結果を
得られるということ)がとても重要になってくるので、試薬に関しては
濃度、手順では温度や時間なども詳細に書いていきます。手順は、
箇条書きではなく文章、加えて過去に行った事を書いているので
過去形で書きます。
例として、大腸菌からのプラスミド抽出・精製で行う、
フェノールクロロホルム抽出、略してフェノクロ抽出と
呼ばれる工程の一部を紹介します。
『上清と等量の PCI を加えて撹拌させた。15000 rpm / RT (20℃) / 5 min
で遠心分離した後、上清の液量を量りながら新しいマイクロチューブに移した』
3つ目は結果です。
ようやくレポートらしい部分でもありますね。
結果は実験で得られたデータなどを嘘偽りなく書く必要があります。
実習によっては、全く データが得られない、予想していた結果とは
全く異なる結果が現れた…… 等、実験が失敗してしまう事もあります。
そういう時でも、結果は結果。
得られたデータをまとめて書きます。
図や表がある場合は、その説明も忘れずに書きます。
例として、PCRを用いた増幅についての結果です。下の図は実際に失敗して
しまった図ですが、失敗は恥ずかしいことではないので安心してください。
『PCR を用いてインサート DNA を増幅した。増幅した後の電気泳動結果を
下図に示した。ポジティブコントロール以外のバンドらしきものは確認する
ことができなかった(一部改変、一部抜粋)』
4つ目は考察です。
この部分がレポートで最も重要な部分です。
結果を踏まえて何が考えられるか、何故こうなったのか、
こうしたらもっと良いのではないか、新しい課題など
を書いていきます。
この部分は、先行研究などを調べるとより深く書く事ができるので、
公営の図書館で資料を借りたり、GoogleScholar、PubMed等のサイト
を利用して学術論文を読むこともあります。
前項の結果の例として挙げた実験は失敗してしまったものですが、
それに対して何故失敗してしまったのかを考察に挙げています。
『ポジティブコントロール以外のバンドは見られなかった. バンドが見られ
なかったことには色々な説があるが, まず一つにゲノム DNA に夾雑物が多い
ことが由来しているのではないかと考えた』
5つ目は結論です。
ここはレポートを通して一番重要な部分を抜粋して書いていきます。
目的では大まかな全体像を書いていますが、結論では一点に絞って、
何を伝えたいかを書きます。
『今回の目的である pGEX-4T-2 に挿入された GFP 遺伝子のサブクローニング
について、目的遺伝子である GFP 遺伝子を親ベクターから目的ベクターに
組み込むことが出来た』
このような構成でレポートは完成しますが、急にここまでのレポートを書く
わけではありません。
東京バイオでは、実習の授業内でレポートの書き方に
ついて教えてくれるため、レポートを書いたことが無くても大丈夫です。
初めの方は、結果と考察だけなど簡易的なレポートからスタートして、
徐々にステップアップしていきます。
レポートを書くことのメリットとして、
レポートを書くことで復習にもなること、
加えて文章力が上がったと感じました。
最初はレポートのレの字も分からず、
結果も考察も薄っぺらいものでしたが、
今ではかなり読み応えのあるレポート
になっていると思います。
今回は、レポートについて触れてみました。
レポートは一見難しそうに思えますが、
少しでも理解が深まれば幸いです。
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