集中実習

投稿日:

今回紹介する実習は
医療開発・医薬品開発コース(現:動物バイオコース)3年生の動物細胞組織学実習の一部です。
この2つのコースは、後期からのインターンシップ(外部研修)を控え、1年生の時から基礎医学的な講義並びに実習を行ってきました。
今回の集中実習は、実験動物の細胞組織を形態学的に実験研究する技術を習得するためのものです。

夏休み期間中に行った集中実習の紹介です。

内容は、培養癌細胞の増殖過程における形態(細胞の形)を経過観察することや染色液を使って細胞の核や細胞質をより鮮明にして細かい部分まで観察できるようにすることを目的としています。

また、マウスの臓器・器官の固定法から、パラフィン標本の作製を行い、“ミクロトーム”という機械を使って、厚さ6ミクロン(6μm)の薄切組織切片を作ります。
1   

これを様々な方法で染色して組織像をつくり、顕微鏡で観察(鏡検)します。
2

これらの操作は、それぞれ異なった細胞で構成されている臓器や器官を2次元的に解析する方法で、生命維持の仕組みが解明される実験手法の一つです。癌や炎症などの病気や遺伝的な形質(形態)異常を発見することもできます。

実験研究だけでなく、病院の細胞組織検査など細胞生物学的な分野では必要不可欠な技術です。
今回の実習では、細胞の培養、臓器器官の固定法、標本作製、細胞組織の染色そして顕微鏡観察所見、短い期間で行わなければならないため、大変ですが、これも「将来一流の実験者となるため」、苦労はかならず身になります。皆さん頑張ってください。
3

実験モデル動物の写真です。
ネズミですが、1m位あるカピパラとういう動物です。
実際には、バイオでは使ってはいません。
4

これも「動物実験で使われています」という意味で、あくまでイメージです。

実験ができる体験実習開催中

東京バイオでは、毎週末実験ができる体験実習を行っています。
また、週末忙しいい方のために平日説明会も開催中。
是非お越しください!