「食品放射線測定技術者育成」第3回実証講座
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福島県二本松市にある道の駅「ふくしま東和」あぶくま館での第3回「食品放射線測定技術者育成」実証講座がありました。
震災後、放射線測定の立ち上げからこれまで4000以上の検体を測定してデータを蓄積しているところです。
今回は、昨年度の事業で講座に参加された方々もいらっしゃいました。
今日は、食品、特に農産物の測定の方法を紹介します。
まずは、マリネリ容器という測定器専用の容器にビニル袋を入れます。
検体が多いので(放射線量の高い試料を直接入れた後の洗浄はがとてもたいへんなため)
汚染していた場合のことを考慮してビニル袋を使います。
次に資料を適切な状態にします。
検体の多さとスピードを考えて、ここでは多くのものがみじん切りにします。
かなりの量が必要です
切った試料をマリネリ容器内の袋に入れます。
これには、「隙間無く入れる!!」技が必要です。
隙間無く入れる!!
これがうまくないと測定値の誤差が大きくなります。
ビニル袋の口を閉じて、NaIシンチレーションスペクトロメーターに入れます。
ゆうきの里の測定器は、ここに2台あり
一つが「野菜ちゃん」もう一つは「お米ちゃん」と愛称がついています。
「お米ちゃん」サンプルを入れて、30分間測定します。
結果は、パソコンでデータを解析します。
ここでは、この結果測定を依頼した農家の方に見やすい表にして渡しているそうです。
最後にゆうきの里東和で測定をおこなっている熊谷さんのマリネリへの適切な試料のつめ方の技を見せていただきました。
学生さんは、「プロだ!!」と感心すること、しきりでした。
この日は、震災後これまでの調査、研究の結果を報告する会も主催される中、ご対応いただきましたNPO法人ゆうきの里東和ふるさと協議会の皆様に感謝いたします。
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