12月の花

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明日から12月です。
時の流れは早いものですね

12月といえばクリスマス!
華やかなイルミネーションが街を彩る季節です。
そして寒い冬の季節。
花はあまり咲かないイメージがありますが
12月の花とされてるスイセンは、冬に花を咲かせ、心地よい香りを漂わせています。

立派な花を咲かせているスイセンですが
スイセンの種ってみたことないですよね。
花は咲くのに「種子はできない」と図鑑にも記述があります。
なぜでしょう

それは、スイセンが三倍体だからです。
(我々人間は二倍体です)
植物には高次の倍数体ができても生死に関係がなくて育つものが多いようです)
ちなみに倍数体とは……

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★同質倍数体

同質倍数体(autopolyploid)とは、同じ種類のゲノムを複数持つ倍数体。
しばしば、「同質」を省略して表記される。

三倍体や四倍体では細胞・器官・植物体全体が大きくなる傾向があり
農作物の遺伝的改良(育種)に利用されている。
倍数体は種子ができにくいこと(不稔・部分不稔)もあるが
逆に三倍体の不稔を利用して「種無し」の品種を作ることにも利用されている。
人工的に倍数性を増加(倍加)させるには、コルヒチンなどの薬剤を使う。

また、倍加に伴って環境適応性が向上することがある。
この現象は、高緯度地帯に倍数性が高い植物が多いことの一因と推定されている。

以下、同質倍数体の例を挙げるが、通常は同質倍数体に含めない一倍体も、便宜上、併せて取り扱う。

一倍体(半数体)
二倍体の配偶子の状態。
植物では、花粉培養などで半数性の個体を作り、遺伝的に固定する技術がある。
動物の例としては、蜂や蟻など膜翅目昆虫では、雄は半数体である。

同質三倍体
栄養繁殖性の植物では、三倍体であることがそれほど珍しくない。
園芸植物などでも見られ、作物としてはバナナやフキ(蕗)の栽培品種などがある。
人工的に作った三倍体の例は、四倍体と二倍体を掛け合わせて作った「種なしスイカ」の例がある。
また、魚類でも、三倍体を作成し、大型化した魚を養殖することが試みられている。

同質四倍体
同質四倍体の代表例にジャガイモがある。

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以上、ウィキペディアより転載
さらに詳しく知りたい方はこちらをどうぞ→倍数性

そんなわけで
スイセンには種ができにくく
球根で増やす手段がとられているわけです。

でもってこのスイセンの名前の由来ですが
中国での呼び名「水仙」を音読みしたものだそうです。
「仙人は、天にあるを天仙、地にあるを地仙、水にあるを水仙」という中国の古典に由来しています。

また、スイセンのNarcissusという学名は
ギリシャ神話に登場する美少年ナルキッソスが由来です。
彼は多くの人から求愛されても冷たく断りつづけます。
そんな彼は復讐の女神ネメシスによる呪いで水鏡に映った自分自身に恋してしまうのです。
もちろん水面に移る姿は自分自身ですから、話しかけても返事はなく、触れることもできない。
ずっと水面を見つめながら彼はそのまま死んでしまい、死後スイセンに姿を変えた。
というストーリーです。

花ひとつとっても
いろいろと逸話があって面白いものですよ

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