体験実習(細胞融合)~準備編~
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本日の体験実習では、チンゲン菜と紫キャベツの2つの植物細胞融合する実験をしました
実は植物細胞は、細胞壁に囲まれ更に細胞壁同士がつながっています。
このままの状態では細胞融合ができません。
そのため事前に細胞をばらばらにし、細胞壁を取り除いた状態の細胞を準備しておく必要があります。
この細胞が、植物分野では有名な、『プロトプラスト』という細胞壁を持たない細胞です。
今回はこのプロトプラストの作成について紹介したいと思います。
細胞壁の主成分はセルロースで、細胞壁のつながりに関係しているのがペクチンという物質です。
これらを分解する、酵素液を作成します。
(どんな実験でも使用する薬品を調整することから始まります)
酵素液の中身は…
セルラーゼ(セルロースを分解する酵素)
ペクチナーゼ(ぺクチンを分解する酵素)
マンニトール(酵素液を細胞内と同じ濃度に保つための糖)
です。
これらを電子天秤で量りとり
スターラーという機器で攪拌します。
最後にpHを調整し、完成です。
今回使用したチンゲン菜と紫キャベツ
メスでカットし、三角フラスコに入れ、酵素液と混合します。
ゆっくり浸透しながら酵素液と約2時間反応させると…。
見た目あまり変わりませんが、よ~く見ると細かい粉末のようなものが見えます。
更にろ過をし、細胞内と同じ濃度のマンニトール溶液で洗います。
これで融合する細胞『プロトプラスト』の準備完了です。
いかがですか?
細胞融合の準備もひとつの実験なんですね。
もしプロトプラストを見てみたい、細胞融合をしてみたいという方はもちろん、色々な実験をしてみたい方は、是非、東京バイオの体験授業に遊びに来てくださいね。
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