医療と薬はもっと人にやさしくなれる。そのヒントはきっとDNAの世界に。
Profile | 感染症の領域にて新規医療方法の開発や創薬関連に従事。基礎から応用までその研究範囲はとても広い。いくつかの成果は論文として学会で発表されたことも。 |
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会社紹介 | 東京大学医科学研究所東京大学 |
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コース | 遺伝子コース |
卒業年 | 2013年 |
DNAは医療の進化の鍵となる。
ガンに効く化合物を探し出したり、人体投与をする前の薬の効能を調べる応用研究まで、DNAにまつわる研究に参加しています。
数あるプロジェクトの中でもC型肝炎という病気の方々が同じ薬を飲んでも、10%の人だけがなぜか薬が効かない。その「なぜか」の答えを見つけたことは記憶に残っています。
調査の過程で数百人におよぶ患者さんのDNAを解析すると、その10%は遺伝子レベルで薬が効かない理由がちゃんあったんですね。
この研究結果をベースに、薬を飲む前のDNA確認によって効く・効かないがわかるようになれば、もっと医療と人が寄り添う社会になるのではないでしょうか。
- 入学前の頃のことを教えてください。
- 私は高校時代に文系を選択しため化学や物理などの理系教科を履修しておらず、全く何も知らない状態で入学しても大丈夫かと迷いました。
- 進学先を決めるのに、どんなことが気になりましたか。また、どんなことを比べましたか。
- 当時私は、浪人生活中で奨学金が貰える確約がなかったので、一番学費が気になりました。
理系教科を勉強してこなくても、バイオ関係の教科を座学で一から教えて下さるかどうかという点です。年間の授業数や実験設備はもちろん、就職先を比べました。 - 進路を考えているときに迷ったことはなんですか。
- 立地条件です。駅から少し離れていたのと急行が止まらないので正直すごく迷いました。
ですが結果的に各駅停車だと車内が空いているのでよかったです。 - 進学先を決めるのに、どんなことが気になりましたか。また、どんなことを比べましたか。
- 初めは3年制の環境科学コースか4年制のDNAコースを志望していました。
しかし、将来やりたいことを先生方にお話しすると分析科学コースの方が良いのでは?とアドバイスをいただいたため、分析コースに変えました。
ひとつの分野に特化するよりも、化学や生物など分け隔てなく何にでもある程度対応できるオールマイティな研究技術者が向いてるのかもとぼんやり思いました。 - 在学中に一番印象的な出来事は何ですか?
- 導入研修、海外研修、食品放射線技術者養成講座、インターンシップです。
定期的に外に出る行事は、リフレッシュするだけでなく様々なことに刺激を受けました。 - 東京バイオで学んだことは何ですか?
- コミュニケーション能力、英会話、体力、忍耐力が必要だと学びました。
- 東京バイオの良いと思うことを教えてください。
- 自分からアプローチすれば、1年生のうちから積極的に動けるところです。
- 就職活動~就職を決めるまでのストーリーを教えてください。
- 希望の分野を具体的に考え始めたのは2年生になってからです。
コースごとに振り分けられ、分析化学や有機化学を中心に授業を受けていたのですが、分子生物学や遺伝子工学の分野への興味が強くなりました。
化学分析で培った技術と知識を用いて生命の不思議を解明したいと思いました。 - 考え始めたきっかけは?
- 分析化学実習や機器分析実習という授業があり、既存の物質を構成する要素を様々な方法で分析する内容でした。
実験手法や考え方を勉強することは面白かったのですが、遺伝子工学実習で細胞を用いたゲノム解析を行うことのほうが楽しかったからです。 - 就職を考え始めた時に、どんなことを考えていましたか。
- まずはインターンシップに出て、現場の雰囲気を実際に体験したいと思っていました。
東京バイオで勉強してきたことがどのように繋がるのかを具体的に体験し、足りないところは持ち帰り、先輩方や先生に相談して在学中にできることをしたいと考えていました。 - 就職先を決めるのに、どんなことが気になりましたか。また、どんなことを比べましたか。
- 労働条件です。各種保険や福利厚生、完全週休二日制or週休二日、シフト制orフレックスor定時などを求人票やHPで必ず確認しました。
他には研究所の運営方針、科研費の採択数、年間に投稿される論文の本数も調べて、経営状況や今後の方針を想像し、その中で自分はどう生きたいかをシミュレーションしました。 - 就職を考えているときに迷ったことはなんですか。
- 特に迷いはなかったです。
- 業界で実際にどんな仕事が行われているのか?
- 試薬や消耗品の情報収集、実験機器の比較検討、最新の実験方法のチェック、実験のサポート、学会発表、雑務(掃除、点検の立会、書類作成、講座の受講)
- 一日のスケジュールについて
- 9:00~12:00・・・出勤、メールチェック、申し送り事項の確認、事務作業、掃除、物品確認、論文検索
12:00~13:00・・・昼休憩
13:00~17:00・・・細胞培養・遺伝子組み換え・動物実験が中心、業者さんとのアポ、各種講座の受講 - 仕事の楽しさやつらさについて
- 今までわからなかったことを解明するので楽しいです。
準備に時間を費やすことが多く、成果が必ず出るわけではない仕事内容ですが、実験データが出ると嬉しいです。
実験ができる体験実習開催中
東京バイオでは、毎週末実験ができる体験実習を行っています。
また、週末忙しいい方のために平日説明会も開催中。
是非お越しください!