ローズマリーが持つ他感物質による発芽及び生育阻害の検討

研究先 科学コース3 班

目的

植物に含まれる二次代謝物は、長年薬効成分として広く利用されてきたが、近年、その植物が本来有する機能としての利用が研究されている。そのひとつが他感作用であり、特に除草作用や土壌回復作用についての研究が盛んである。本研究では、サルビア現象と呼ばれる除草能力が確認されており、ハーブとしても広く普及しているローズマリー(学名:Rosmarinus officinalis)の持つ他感作用についての検討を行った。

方法

試料をミキサーで粉砕し、メタノールを用いて抽出ろ過した試液を作成し、発芽生育試験を行った。発芽床にはろ紙を、容器は直径38mm の6 穴プレートを用いた。各濃度に調整した試液を0.7ml添加した後60℃で1 時間乾燥させ、同量の蒸留水を加え、種子を設置した。暗所にて室温で管理し、1日目、2 日目、7 日目の経過を観察した。また、ペーパークロマトグラフィーとGC-MS を用いて有効成分の分析を試みた。

結果

試験対象とした7 種、コマツナ、アルファルファ、レタス、ミニトマト、ホワイトクローバー、バジル及びニンジン全てにおいて、優位な発芽及び生育阻害を示した。特に生育阻害にて大きな効果を示し、対照群と比較した場合、試験液濃度2.5wt%において、コマツナ、レタス、ミニトマト及びニンジンの4 種の種子で50%以下に、アルファルファ、ホワイトクローバーを加えた6 種で60%以下となった。発芽に関しては、2.5wt%において、最終的な発芽率に大きな影響は見られなかった。発芽・生育両面から評価した結果、2.5wt%において、レタス、ニンジン、ミニトマトの3 種は対照群の1/2 以下の評価となった。有効成分特定のため、ペーパークロマトグラフィーによって成分を粗分離し、4つの部位に等分に切り分けた。それらを用いてレタスの生育試験を行った結果、最も極性が低い部位に優位な差を示した。その抽出液をGC-MS によって分析した結果、主成分はベルベノンであった。

実験ができる体験実習開催中

東京バイオでは、毎週末実験ができる体験実習を行っています。
また、週末忙しいい方のために平日説明会も開催中。
是非お越しください!