肉腫細胞株・PDX (Patient Derived Xenograft) の樹立及び 抗がん剤感受性試験

研究先 国立がん研究センター 希少がん研究分野

目的

肉腫は骨や軟部組織から発生するまれな腫瘍で、悪性腫瘍全体に占める割合は約1%に満たない。症例数が少ないうえ、組織型が50種類以上と非常に多彩だ。そのため、がん研究に必要不可欠な細胞株やPDX(Patient Derived Xenograft) などの研究資源が不足しており、新たな治療法の開発が困難である。本研究では以下の2つの実験を行い、肉腫の治療法開発に役立てたいと考えた。

方法

肉腫細胞株・PDXの樹立:肉腫症例の手術検体から得られる腫瘍組織を用いて、細胞株及びPDXの樹立を試みた。腫瘍組織を細切後、酵素処理によってがん細胞を分離し培養した。結果、現在まで100以上の肉腫症例から細胞を培養し、そのうち14種で30回以上の継代に成功した。株化した細胞は形態・増殖・腫瘍形成能などのがん特異性を確認した。

結果

抗がん剤感受性試験:既存抗がん剤の肉腫への適応拡大を目的とし、肉腫細胞を用いた抗がん剤感受性試験を行った。組織型の異なる肉腫細胞株23種類、抗がん剤約400種類により検討した。細胞を96wellプレートに播き、翌日抗がん剤(5 doses、1log間隔)を添加、3日間培養後、細胞増殖をCellCounting Kit-8による比色定量法で測定した。測定結果から生存率50%時の薬剤濃度を算出し、肉腫に薬効を示す抗がん剤を同定した。今後、本研究で同定された抗がん剤の実用化を目指している。

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