皮膚常在菌の相互作用に関する研究

研究先 4年制コース 2班

目的

肌の健康な状態を保つのに皮膚常在菌叢の関わりが指摘され、様々な研究が開始されている。常在菌中でも、通性嫌気性桿菌である Propionibacterium acnesは日和見菌だが、一般的に尋常性ざ瘡 (ニキビ)を発症させる原因菌として認知されている。ニキビの発症部位では、Ⅰ型種が活性化している事が報告されている。しかし近年 P.acnesのうちⅡ、Ⅲ型種は、ニキビとの関わりが低いことが見出されてきている。そこで本研究では、 P.acnesⅠ型種とⅡ、Ⅲ型種との関係と、 P.acnesと皮膚常在菌(S.epidermidis)の相互作用について、それぞれの菌と生産物質を利用して検証を行い、皮膚上での相互作用の解明を目的とした。本研究は株式会社バイオジェノミクス様との産学共同研究で実施した。

方法

液体培地にそれぞれの菌を懸濁し 24h以上培養後、遠心、ろ過滅菌したものを生産物質とした。テーマ 1として生産物質を塗布した寒天培地に希釈した菌液を播種し増殖過程を観察する。テーマ 2として生産物質を添加した液体培地に別種の菌を懸濁し増殖過程を観察する。

結果

P.acnesⅢ型の生産物質は P.acnesⅠ型の生育を抑制することが示唆された。また、P.acnesⅠ、Ⅱ、Ⅲ型の生産物質は S.epidermidisの生育に対する影響は確認できなかった。そして、S.epidermidis生産物質は P.acnesⅠ型の生育を抑制することが示唆された。以上の事から、 S.epidermidis及び P.acnesⅡ、Ⅲ型の生産物質はニキビの原因菌とされる P.acnesⅠ型の生育を抑制することが示唆された。しかし、効果について更なる検討が必要であると考えている。

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