食品廃棄物を利用した食品材料開発 ー廃棄物から糖蜜を作るー

研究先 食品開発コース5班

背景・目的

日本の食品廃棄量は年間約 1800万トンにも及び、食品輸入国であるとともに廃棄物大国でもあるといえる。この食品廃棄物の中で最も多く含まれる成分はセルロースと考えられるが、難分解性であるため、ほとんどが焼却され有効利用されていない。セルロースは、グルコースが直鎖状にβ-1,4結合したポリマーであるため、グルコースを生成することが可能である。本研究では食品廃棄物に含まれるセルロースから化学法を用いてグルコースを含む糖蜜を作製することを目的にする。

方法

試料は、割り箸及び食品廃棄物(バナナ、キウイ、パイナップル、トウモロコシ)を用いた。糖蜜の調製は試料 72%硫酸を用いて加水分解し、続いて水酸化バリウムを用いて硫酸の除去により行った。生成したグルコースはトーブラー・クライナー法により定量した。さらに割り箸に含まれるリグニンを除去するために酢酸を用いて乾留を行った。

結果

割り箸 50gからリグニン除去処理(以降処理と表記)により試料20gを得た。糖蜜液を調製し比較を行ったところ、グルコース生成量は食品廃棄物、割り箸および処理割り箸はそれぞれ 5%、7%、 22%であり、処理割り箸がもっとも多かった。さらに全糖量の測定を行ったところ処理割り箸は 47%であり、その他の糖が約 20%含まれていた。実用化のためには効率的な加水分解条件の開発、酵素法との比較、安価な硫酸除去方法の開発が必要だと考えられた。

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