B細胞活性化制御化合物の研究

研究先 東京医科歯科大学難治疾患研究所免疫疾患分野

目的

B細胞は抗体産生を担う細胞であり、感染防御や、自己免疫疾患など、様々な疾患に関与する。また、B細胞の産生する IL-10は、自己免疫疾患の動物モデルにおいて疾患の発症を制御することが報告されている。CD22は B細胞に特異的に発現し、B細胞の活性化を抑制的に制御することが知られており、CD22欠損マウス B細胞は、活性化が亢進していることや、IL-10の産生が増強していることが報告されている。当研究室では、CD22機能の解明と、 B細胞活性の人為的調節を目標に、CD22に高親和性に結合する化合物を岐阜大学と共同開発してきた。そこで本研究では、開発した化合物を用いて、 CD22に関連した B細胞の活性化制御メカニズムをより詳細に検討することを目的とした。

方法

化合物の CD22結合性は、合成 CD22タンパクを用いて検討した。化合物の B細胞に対する影響については、マウス脾臓細胞を、 Toll-like receptor (TLR) リガンド刺激し、B細胞の増殖や活性化が化合物によって変化するかを観察することにより行った。一方で、IL-10発現を蛍光観察可能な IL-10venusマウスの脾臓 B細胞を、TLRリガンドで刺激し、IL-10発現を検出する条件検討を行った。

結果

化合物は、高い親和性で CD22に結合し、マウス脾臓 B細胞の活性化増殖を促進させることが明らかとなった。また、IL-10venusマウスを用い、再現よく IL-10発現を誘導する条件が設定された。今後、これらのマウスを利用して化合物の影響など、 B細胞機能研究をさらに進めていく計画である。

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