先天性サイトメガロウイルス感染症における神経障害発症機序の解析

研究先 国立成育医療研究センター研究所 免疫アレルギー・感染研究部

目的

先天性サイトメガロウイルス(CMV)感染症は、精神発達遅滞や小頭症などの神経学的障害をはじめ、様々な臓器障害を呈することが知られている。本研究では、CMV感染による神経障害発症機序を明らかにする目的で、CMV感染にともなう細胞死に関与する細胞遺伝子およびウイルス遺伝子を探索した。

方法

複数の神経系培養細胞に CMVを実験的に感染した後、細胞遺伝子産物の発現変動を RT-PCR法、ウェスタンブロット法などにより解析した。神経系細胞における細胞遺伝子機能の解析は、ヒト神経系細胞株 U373 MGにおいてドキシサイクリン誘導性に各遺伝子を発現させることで行った。

結果と考察

神経系培養細胞に CMVを感染させた後、アポトーシス関連遺伝子の発現変動を解析した結果、 BH3-only 蛋白質をコードする細胞遺伝子 BIKが CMV感染後に発現増強することを見出した。BIK遺伝子発現増強と細胞死との関連を明らかにする目的で、U373 MG細胞において BIK遺伝子をドキシサイクリン誘導性に発現できる細胞株の樹立を現在試みている。今後は、この細胞株の解析を進めることで、BIK遺伝子発現増強と神経細胞死との関連性について明らかになることが期待される。

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