川崎病に対する IVIG作用機序の解明

研究先 国立研究開発法人 国立成育医療研究センター 免疫アレルギー・感染研究部

背景

川崎病は乳児や思春期までの子供たちに見られる血管炎の病気であり、時折、冠動脈留( CALs)につながるケースがある。IVIG(Intravenous immunoglobulin)は、CALsの炎症の治療法に効果的であるが、なぜ IVIGが血管炎内皮細胞に作用するのか臨床的なメカニズムは明らかになっていない。

目的

HCAEC(Human Coronary Artery Endothelial Cells)=冠動脈血管内皮細胞を IVIG下で培養し IVIGの作用メカニズムを解明する。

方法

炎症性サイトカインである TNF-α・IL1β添加培地で培養し高濃度 IgGを添加した。Gene Chip解析により炎症が抑制された遺伝子群を調べた。その結果、抑制された遺伝子群として G-CSF,IL-1β,IL-6を特に抑制していた。この結果の検証として Real Time PCRと ELISAを用いて遺伝子発現レベルとタンパク質の発現量を定量した。【結果】TNF-α・IL1βのみで刺激を受けた細胞からは、G-CSF,IL-1β,IL-6のいずれも遺伝子発現が顕著に増加していたが、TNFα+IgGを添加した細胞は遺伝子発現を完全に抑制していた。

結論

IgGは、TNF-αにより誘導される川崎病の病態形成に必須なサイトカイン発現を完全に抑制することが明らかとなった。

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