卵殻膜の肥満抑制効果に関する研究

研究先 東京大学 総括プロジェクト機構総括寄附講座「食と生命」

背景・目的

卵殻膜は卵の殻の内側の薄い半透明の膜であるが、これまでに微粉末化した卵殻膜を摂取することによる腸炎の抑制や肝障害の抑制といった作用が見出されている。難消化性タンパク質を主成分とする卵殻膜の更なる効果として、今回は肥満抑制効果の有無について検討することを目的とした。

方法

6週齢雄性 C57BL/6Jマウスに高脂肪食(Fat45%kcal)または 8%卵殻膜粉末を含む高脂肪食を 20週間給餌し、卵殻膜摂取により脂肪蓄積を抑制できるかを検討した。毎週体重と摂食量を測定し、 10週目に経口糖負荷試験 (OGTT)、14、18週目に腹腔内糖負荷試験( IPGTT)、11、15、19週目に腹腔内インスリン負荷試験( IPITT)を行った。解剖後は臓器重量を測定し、サンプリングを行った。さらに肝臓及び血漿を用いて脂質代謝に関する生化学検査を行った。

結果・展望

卵殻膜摂取による肥満マウスの体重、内臓脂肪量、糖代謝への影響は認められなかった。しかし、卵殻膜摂取による血漿中 TGおよび肝臓中 TC含量が減少したことから、脂質代謝への改善効果が示唆された。今後卵殻膜が脂質代謝・糖代謝に及ぼす影響について、 DNAマイクロアレイを用いて網羅的遺伝子発現解析を行い、卵殻膜摂取時の詳細な生理応答を検討する予定である。

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