スフィンゴ脂質を利用した植物免疫の改変

研究先 埼玉大学 遺伝子環境工学研究室

目的

スフィンゴ脂質は真核生物に存在する脂質であり、中でも植物は 2-ヒドロキシ脂肪酸を有するスフィンゴ脂質 (2-ヒドロキシスフィンゴ脂質) を多く持つ。これまでに 2-ヒドロキシスフィンゴ脂質が植物の環境ストレス耐性に寄与することが報告されている。本研究では、2-ヒドロキシスフィンゴ脂質が植物の免疫に寄与するかについて、脂肪酸 2-ヒドロキシラーゼ (FAH) の過剰発現体を用いて明らかにする。

方法

リアルタイム PCR法を用いた発現解析により、シロイヌナズナとイネの FAH過剰発現体を選抜した。シロイヌナズナの過剰発現体に関して、液体クロマトグラフタンデム型質量分析装置 (LC-MS/MS)を用いてスフィンゴ脂質分析を行い、さらに AvrRPT2を有する Pseudomonus syringae (Pst)を感染させた際の抵抗性を比較した。

結果

シロイヌナズナとイネの双方で FAHの過剰発現が確認できた。シロイヌナズナ過剰発現体を用いたスフィンゴ脂質分析の結果、2-ヒドロキシスフィンゴ脂質の割合が増加し、膜の性質が変化した可能性が示された。さらに Pst (AvrRPT2) 感染実験の結果、シロイヌナズナ FAH過剰発現体はイオン漏出量が野生型 (WT)と比べて増加したため、FAHの過剰発現がより強い抵抗性を誘導する可能性が示唆された。

実験ができる体験実習開催中

東京バイオでは、毎週末実験ができる体験実習を行っています。
また、週末忙しいい方のために平日説明会も開催中。
是非お越しください!