桜とバイオテクノロジー
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東京バイオの校内の桜も満開です。
皆様のお近くで咲いている桜はどうですか?
お花見でお馴染みの桜は「ソメイヨシノ」
学名Prunus × yedoensis
コマツオトメとオオシマザクラの交配で生まれた
サクラの園芸品種という説が現時点では有力です。
これは、2007年3月のニュースで
「ソメイヨシノの「両親」判明 =オオシマザクラとコマツオトメ-遺伝子解析で」
というタイトルで報道されました
千葉大や静岡大などの研究チームが遺伝子を解析した結果
伊豆地方に固有の野生種オオシマザクラと、東京の上野公園などにあるコマツオトメ
との交配で生み出された可能性が高いということが判明したわけです。
今まで
ソメイヨシノの起源に関しては
1.江戸時代中期から末期にかけて染井村
(現在の東京都豊島区巣鴨)で生まれた説。
2.伊豆半島に自生していた自然交配種だった説。
3.韓国・済州島の王桜が先祖ではないか説。
が主に論じられておりました。
今回の研究により
1.染井村で生まれた説が
現在のところ有力になっています。
ところで、桜がいっせいに咲くのは何故だろう
と思ったことはありませんか?
ニュースでも盛んに報道される
「桜前線」
梅や紫陽花はないのに
どうして桜は地域別で開花予報ができるのでしょうか?
実は花見で楽しむ桜、ソメイヨシノはクローン体なのです。
ソメイヨシノは種子では増えません。
接木(つぎき)・挿し木などで増やします。
全国各地のソメイヨシノは
元をたどれば同一の1本に繋がるわけです。
このため一定条件(温度や光)がそろうといっせいに咲き始めるです。
美しく、儚い桜の花には
バイオテクノロジー物語がありましたとさ♪
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