ノーベル賞でも話題になった「GFP遺伝子」を増幅させる実験をしました!

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こんにちは。教務部の飯田です
今日は東京バイオで学べる遺伝子実験について紹介します

実習ではDNAを取扱う基礎となる技術を学びます。
これらの応用によって遺伝子組み換えや遺伝子診断などが行われ、研究や商品開発などに活かされていきます。

今、1年生が行っている「基礎遺伝子実習」の様子です。

この日は「GFP遺伝子を人工的に試験官内で増幅させる実験」を行いました

今回、増幅させるGFP遺伝子とは、体を緑色に光らせる性質を持っているオワンクラゲ由来の遺伝子です。ノーベル賞でも有名になりましたね
遺伝子を増幅させるPCR反応の原理を学んで、いざ実践です

この写真では、DNAを増幅させるために必要な材料を試験官に加えています。

みんなが手に持っているのはマイクロピペットと呼ばれる器具です。1mlの1/1000の液体を正確にはかり取ることができる
ピペットです。
DNAを扱う実験は本当にわずかな液量を確実に、手際よく操作出来ることが重要になってきます。
扱いが難しいので、みんな真剣です

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反応液ができたら、サーマルサイクラーという機器にセットし反応させます。
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そして次に、GFP遺伝子が増幅できたか、アガロースゲル電気泳動をいう手法で確認します。

アガロースという寒天を溶かしたら、型に流し入れて成型します。
固まったアガロースゲルには穴が開いていて、この穴に青い色素と混ぜたDNA溶液を入れる操作(アプライ)をします。
こちらその様子。

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増幅されたDNAは電気泳動すると、アプライされた位置から移動して、アガロースゲルの内部に閉じ込められます。
このままでは無色透明で、肉眼で確認できないので、エチジウムブロマイドと呼ばれる染色液にゲルごとに浸けて染色。
ゲルにUVを照射して、はじめてDNAそのものを肉眼で確認できるようになります。
下の写真で白く写っているのがDNAです増幅されたDNAが確認できました

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今回成功した、GFP遺伝子の実験を応用、この遺伝子をがん細胞に導入してマウスに移植すると…
マウスの体内でどこに光っているがん細胞がいるのか確認できたりもするんですよ

また、DNA増幅反応(PCR反応)実験を使うと、遺伝子検査もできます
1月24日の特別体験イベントでは、体験できますので、やってみたい方はぜひぜひご参加ください
東京バイオでお待ちしてます   

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