授業紹介~植物病理学実習~

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こんにちは。

今回は、植物バイオコース3年生の「植物病理学実習」を紹介いたします!!

 

植物バイオコースの先輩たちが、昨年タバコの葉にウイルス(CMV【キュウリモザイクウイルス】)を接種いたしました。今回の実習では、接種タバコの葉にCMVがちゃんと感染しているかどうかをELISA、ウェスタンブロット、そしてRT-PCRで検出しています。感染が確認されたタバコの葉を用いて、新しい別のタバコの葉に接種し、また来年度の学生が感染の有無を調べていきます。

CMV【キュウリモザイクウイルス】とは、

アブラムシによって伝搬されるウイルスで、雑草だけでなく作物にも感染する駆除の難しいウイルスの1つです。感染すると、生長点付近の葉が濃淡のモザイク症状となり、葉が萎縮したり、奇形になったりします。また、葉脈が透化または緑帯となったり、淡褐色の小斑点を生じたりもします。

CMVは外被タンパク質とゲノムとしてRNAを持っています。
そのため、タバコの葉がCMVに感染しているかを調べる方法は、様々あります。

①CMVゲノムRNAを検出し、CMVのRNAが存在するかどうかを調べます。
植物からRNAを抽出し、RT-PCRで目的のCMVの遺伝子を増幅し、CMVのRNAが存在するかどうかを調べます。

②植物からタンパク質を取り出し、CMVのタンパク質が存在するかどうかをCMV抗体を使って抗原抗体反応で調べます。
タンパク質を用いての実験は、DIBA法、ELISA法、そしてウェスタンブロット法の3つを用いて調べました。

今回は、タンパク質を用いて調べるウェスタンブロット法の様子です!

葉を乳鉢ですりつぶし、タンパク質をSDS-PAGE電気泳動で分子量の大きさで分けます。泳動後のゲルをメンブレンに転写し、メンブレンを抗体と反応させることで、CMVがあればその部分の色が変わり、CMVに感染していたかどうかが分かります。

 

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